月色の恵み

冒頭の鎖がクラピカを絡め取るシーン。
あれはとても衝撃的で、でも納得いくシーンでした。
復讐を成そうというクラピカを
亡者どもの魂を捕える鎖に、自らが囚われながらも尚…
とても深い描写です。



クラピカの念の色がピンクというのは
かわいすぎる(笑)
このクラピカ主人公の回に
後にクロロ役を担う永野さんが居合わせているというのは
結果論なのか、運命なのか。



このシーン悲しげなんですがお気に入りです。
空気の渦の中、左右に振り回される髪とひび割れたガラス。



クラピカの水見式がグレードアップすると
結晶が現れるというアニメオリジナル設定。
これもうわーっと衝撃受けながらも激しく納得。
気高さとか、緻密さとか、鋭さとか、そんなクラピカの心を表すようです
森や、太陽の光や、滝や…その音、色、
すごくこれらがリアルでシビれる演出です。



数秒だけのシーンですがこれも重要シーン。
打ち捨てられたクラピカの剣。
当時は単純にああこの武器にお別れしたんだ新しい武器が鎖だから
と、表面だけを見ていましたが
今見ると、昔の武器と一緒に、昔の自分も捨てたという描写なのだと思いました。
ハンター試験に合格するまでの
この剣とともにあった自分。
過酷な鍛錬を重ねてきたつもりだった自分
復讐を志しながら新たな仲間と打ち解けた自分
そんな自分はまだハンターとしてスタートラインにすら立っていなかった。
今までの全てを捨てて、復讐の一念のみを両手に抱き
一人で戦い抜ける力を手に入れる。
そんなクラピカの思いが
この打ち捨てた剣から今は感じ取れます。


この鋭くも虚ろな目。
クラピカの強く重く静かに燃える思いが、伝わってきます。


「誰にも分かりはしない」
この時クラピカはそう言っていました
最新の原作で
オレには何一つないとこぼしていたクラピカ
この時も、今も、
クラピカの心はずっと孤独なのですね。


指を噛み切るこのシーン。
思いつめた瞳が印象的です。


クラピカの血が鎖へと昇華されたとき、
ここはもう腹の底から
ああそうだなぁっ！！！！！
そういうことだよなぁぁぁぁっ！！！！！！！
と思いました。
血を、身を、命を、懸けて、賭して、
怒りの風化よりも早く、復讐を……。


このクラピカ
マジ猫目のボウヤ！


ここのアニメーションが大好きで。
クラピカの髪がね、3Dなんだよ。
動くとすごく奥行質感が見えるの。
ふわぁぁぁぁすごい！


昔と違って
なんか集中して見れなかった。
今までのこととか
今の原作のこととか
ハンター作品自体のこと
ハンターをとりまく環境のこと
声優さんのこと
作画監督さんのこと
いろんなことが頭の中をよぎってしまいます

それだけ、この話に思い入れがあるということでは
むしろ喜ぶべきかな。


今夜はこの辺でしめます。
就寝前に原作の選挙編を読み切ってしまいます。
暗黒大陸編を見据えて読むと
また違った味わいが出てくる！

えりでした。